消費税の増税を利用して確実に3%儲ける方法
最近消費税の増税についてよく考えていたのでそれを利用した売買法について。
金地金の売買には消費税がかかる。
買う時には消費税分を払って、売る時には消費税分をもらう。
そこで金を3月中に買って、4月以降の消費税増税後に売れば、
8% - 5% の3%分だけ儲かる。
ここまでが基本アイデアだが、実際の方法としてはどうか。
田中貴金属のような地金商で売買すると手数料で2%近くとられてしまうし、
金を保有している時に金価格の変動リスクで損をする可能性があるので、
儲けることは難しい。
現受け、現渡しを使えば、売買コストを減らしつつ、
変動リスクもなくせるので実際に計算してみる。
現在の金価格を仮に4300円とすると、増税前に現受け(買受)に必要な資金は、
1枚で 4300(金価格) * 1000(倍率) = 4,300,000円 + 215,000円(消費税) + 手数料
4月以降の増税後に現渡(売渡)した場合に手に入る金額は、
1枚で 4300(金価格) * 1000(倍率) = 4,300,000円 + 344,000円(消費税) - 手数料
手数料を考えないと1枚で消費税の差額129,000円が儲かる。
手数料の内訳については、
売買手数料(金先物売買に必要)
受け渡し手数料(納会時の受け渡しに必要)
金地金保管料(金を倉庫会社で預かってもらう場合に必要)
の3つとなる。
実際の手数料については一番安い北辰物産の例でみると、
売買手数料が1枚 約364円、
受け渡し手数料が1枚0円!(2枚目以降は1枚5250円)、
金地金の保管料が書いてないが、
第一商品のサイトによると10日で375円ぐらい(実際は金価格により変動)、
限月間の2か月分として60日で2250円。
そこで売買手数料の合計は
364円 * 2 + 0円 * 2 + 2250円 = 2,978円
(2枚目以降の計算は364円 * 2 + 5250円 + 5400円 + 2250円 = 13,628円)
実際の利益としては1枚で、
129,000(消費税の差額) - 2,978(売買手数料) = 126,022円
となる。
以下実際の売買方法
0.商品先物会社(手数料の安いネットで受け渡しできる会社限定)に口座開設。
1.金先物の消費税増税前の限月(今回だと2014年2月限)に買いと、
変動リスクをなくすために同時に建てる。
2.納会まで保持し、まず買いポジションを現受けする(現受け資金必要)。
3.そのまま倉荷証券として保有、消費税増税後に納会がくる
売りポジションの分として渡す。
まとめと感想
・売買手数料は(2枚目以降で計算すると)約0.3%ほどかかる。
・実際に現受けするため資金が必要。
・金を倉荷証券で保有する2か月間は資金が拘束される。
・今回の消費税増税ではもう納会を過ぎているので売買はできない。
・次回2015年10月にも消費税増税が予定されているので、そのときは売買可能。
・将来的に消費税は25%まで上げる必要があると試算されたりもしているので、
今後も増税があるたびに、消費税増税率が手数料の0.3%以上なら利益になる。